１２月の手術と先週の抜糸ありがとうございました。
抜糸後、家にもどり手術後移植部に触らず行っていた洗髪ですがお風呂につけカサブタをふやけさせるようにしてここ２日間行いましたがカサブタがほとんどなくなった感じです。
「こんなに早くなくなるものかな？」と思うのです。

とりあえずは化膿などはないので問題ないかと思いますが何かありましたらまたメールさせてください。

HM様

あけましておめでとうございます。

正月の間結果が順調な様子で一安心です。
植毛は結果が出るまでの期間が長く色々と不安や疑問点なども生じるかもしれません。
そのような時には御自身で悩まず遠慮なくお問い合わせ下さい。

院長　今川

たぶん何度も質問されてる内容かとは思いますが、植毛は２回に分けないといけませんか？
また、先生は２回目は何本植毛されましたか？

一年後ですが、３５００〜４０００本で受けてみようかと考えています。
頭の状態はM字ハゲです。頭頂部は残っておりますが、分け目にすると少し薄いかな？って感じです。

それともう一つ、髪は短くしていかないといけませんか？
宜しくお願いします。

Y様

ご投稿ありがとうございます。

一度の植毛で十分な濃さを達成できれば問題ないのですが、理論的には無毛部に40株（80本）／平方cm以上を目標にする必要があります。
40株／平方cm以上の植えつけで100％の発毛率では実際にはとてもむずかしい仕事です。
ただ仮にその濃さになっても風呂上がりや晴天の屋外では地肌が見えて不十分だと感じることもありえます。
特に若い方ではなおさらです。逆に年配の方ではそれ以下の濃さでも十分だと満足されることも多いと思います。
一度の植毛で絶対満足と約束できるクリニックは世界中で残念ながら1軒もないと思いますが、かと言って“2回は受けないといけない”という概念も少々古く最近は“1、2回で満足できる濃さを達成”になってきています。
つまり1回で満足できる濃さを目指すが、結果的に“2回目もありうる”ということです。
私が20世紀の終わりの“2回に分けて”の時代に植毛を受けましたが、2回目は1600本弱でした。

植毛を受ける時はヘアを長くしていた方がドナーの傷や植えつけた部分のカサブタがカモフラージュしやすく有利です。短くする必要はありません。

院長　今川

返答ありがとうございます。
1度に３０００本より、１５００本を同じ場所に二回のほうが密度を高められるのですね？
本数はカウンセリングを受けてから決めたほうがいいのでしょうか？２度となれば予算も心配です。

Y様

繰り返しになりますが以前は”2回が前提条件”最近は”2回もあるかも”ということです。
つまり薄毛の範囲にできるだけ濃く植え込むわけですが、それでも濃さが不十分と感じたら再度の施術で密度を高めることになります。
大切なことは絶対に植え込む密度を手加減するべきではないということです。
頑張っても密度が十分でないこともあるのに、手加減をすると絶対に濃くみえませんから。
他院の結果で薄い範囲全体にまばらに植え付けた例をたくさん目にしました。
『ドナーが予定より多く採れたのでツムジにも少し植えておきました』などという恩着せがましい言い方でそうされてもそこには何の変化も期待できないばかりか、スリットによって小さな瘢痕ができるというマイナスが残ります。

院長　今川

約七年前に貴院に植毛して頂いたものです。あれから、誰にも気づかれることなく、先生にいつも感謝しております。

さて、本題ですが、最近、某お笑い芸人が、胃がんになり、あくまでも噂ですがプロペシアが原因の一因？？と話を聞きました。
私は予防のため２日に一粒飲んでおりますが、先生の展開はどのように思っておりますか？？
プロペシアが原因でガンの確率が上がる？？とかありますか？？
私の把握ですが、男性の性器が弱くなるしか、認識がないので。

また、横浜に行く機会がありましたら、寄らせて頂きます

TT.KK様

機会があれば是非お立ち寄り下さい、歓迎いたします。

プロペシアが胃を刺激して慢性胃炎をおこしそれが胃ガンになった（プロペシアで胃炎になるというリスクは耳にしませんが）というような三段論法はともかく胃ガンとの因果関係は報告されていません。
ガンに関してはフィナステリド5mgの服用で悪性前立腺癌の発現率が高くなったと報告されたばかりです。

院長　今川

連絡ありがとうございます

結果として、プロペシアを服用することにより、多少なりともガンのリスクが高くなるという認識で大丈夫ですか？？
私は、プロペシア1mgを服用しております

PS 仮にガンの可能性が高くなったとしても、薄くなるリスクを考えると服用を止めるのは、できないとは思いますが。

TT.KK様

プロペシアはフィナステリド1mgの錠剤ですが悪性前立腺癌の発症リスクが高くなったというのはフィナステリド5mgの錠剤（商品名プロスカー、フィンカーなど）を分割せず飲み続けた場合です。フィナステリド1mgではそのようなことは報告されていません。

P.S.
プロペシアの副作用で有名なものに精力減退がありますが、日米ともに不可逆のもの（副作用が出たので中止したが改善されなかったもの）がごく少例ですが報告されています。

院長　今川

連絡ありがとうございます。
少し安心しました。

また、先生にお会いできること、楽しみにしております

たびたびすみません。
プロペシアと別件になってしまいますが、7年前に比べると、植毛の技術は、どのような変化がありましたか？？
例えば、一回の植毛できる密度がより良くなった。
一回の植毛できる本数が増えた。
ドナー採取箇所のキズが更に目立たなくなった。
など、何かより良くなったことなど、ありましたら教えて下さい。

何回も質問してしまい、申し訳ございません

TT.KK様

植毛の基本は同じでも7年前と比べて技術の進歩が植毛のあらゆる作業の過程でみられ、それはパソコン・テレビ・カメラなど電気製品の進歩と同じことでしょう。
まず最近の植毛分野のトレンドでは、
・マルチフォリキュラー株（ミニグラフト）など大きな株を使う複合移植への支持が下がり、最近は厳密な意味でのFUTとFUEが主力になりました。
・FUEが世界的に勢力を増し盛んにFUTとの比較がなされるようになりました。
FUTの技術的な進歩についてはおっしゃる通りです。
・一度に植えつけられる移植株数の増加。
　メガセッション（2500株以上）やギガセッション（5000株以上）の報告が増えてきています。
・ドナー採取技術の進歩。
　トリコフィティック縫合やリテンション縫合などよりきれいな傷に仕上げられる技術が相次いで開発されています。
・植えつけ密度の増大。
　高密度植毛の進歩で一度の施術で満足できる濃さを達成するいわゆるワンパス植毛の確率が高くなりました。
なおこれらの個々の内容については今までの掲示板を参考にして下さい。

院長　今川

FUEで植毛を考えてます。貴院でやりたいのですが本数は多く出来ないみたいなので、某Iクリニックで検討していますが、先生の掲示板だと評価が低い様なので迷ってます。韓国だとFUEが主流みたいなのですがレベル的に日本と比べてどうなんでしょうか？ちなみにモジェリムという医院です。アメリカ毛髪外科専門医制度ももってるみたいです。

守様

ご投稿ありがとうございます。

私の結論はFUEへの評価が低いというより、FUTがより”良い結果”が約束されうる方法だということです。
植毛で一番大切なことが“良い結果”なら、ドナー部の傷が心配なのでFUEを選択する場合にはその点を了解していただきたいと思います。同程度の結果であればFUE、FUTいずれでも良いということではあるのですが…。
正直なところFUEのメガセッションの評価はまだ定まっていませんしFUEを最初に発表した医師でさえFUTも行っており、自分が患者ならFUTを選択すると言った事実があります。
韓国を含め世界的にはストリップ法（ドナーの頭皮を帯状に切り取って株分けする方法でその標準術式がFUTです。）が主流で国際毛髪外科学会によると70％以上のシェアを占めているとされています。
FUEが目立つのは新しく参入したクリニックがことさら派手にそれをPRするためです。新規オープンのパチンコ屋が目立つようなものです。
・FUEはドナー部の切開縫合がないので外科的な専門知識がなくても始めやすい、つまり形成外科的なトレーニングを積んでいない医師にもとっつきやすいこと。
・FUEは株分けの過程がないので少ないスタッフで始められること。
FUTのメガセッションでは多くの専門スタッフが必要です。開院早々は患者数が少ないので軌道に乗るまで人件費が負担になりますが、FUEはその点が楽です。
・FUEは1株あたりFUTの2倍以上の費用設定が出来るので儲けが大きいこと。
などが参入しやすい理由です。
あなたがFUEを受ける際に肝に銘じるべきことは、
・FUEは線の傷は作らないが、多くの虫食い状の白い斑点ができ、過激なFUEを受けるとドナー部全体が白く薄くなる、いわゆる“White wall”と表現されるような状態になりうること。
・少ない株数のFUEはともかく、多い場合には将来ずっと抜けない絶対安全な範囲からドナーを採るという原則を逸脱する。つまり上過ぎる範囲から株が採られること。
AGAの進行で将来株が脱毛することなどは知ったことではないという倫理感の欠如した医師がいないともかぎりません。
韓国の事情に関して言えば日本より植毛医も断然多く平均的に日本よりレベルが上でしょう。

院長　今川

お世話になります。
現在、30代で手術を考えているものです。
他のクリニックを含め色々とホームページを拝見させて頂いておりますが、体験者の効果画像のような手術事例も多く目にします。
貴医院では、手術時に画像の撮影のようなことはされておりますか？もしそうである場合、従業員の方も含め、患者のプライバシーに関する情報の扱いはどのようになっておりますでしょうか？

また貴医院では著名人の方なども手術を受けておりますでしょうか？

以上、宜しくお願いいたします。

RY様

ビフォーアフターはクリニックにとって「よくなったようにみえるとっておきのケース」で、他の方々もそうなると宣伝して集客をはかるためのものです。
それらは元来個人情報であり不特定多数の第三者に開示することはできません。
術前写真は全例撮影しますが、それらは術後には永遠に再現できない状態という理由からで、それらだけでは比較もできません。
当院ではカウンセリングの際に特定の方のみに見せても良いと許可をいただいたケースのビフォーアフターをお見せしています。
同時にあなたがご覧になった体験者の効果画像のクリニックで行われた悪い結果もお見せできます（笑）。
少々品のない話ですがこの分野では有名人がよくギャラを受け取って広告塔として登場します。
反対にいくらお金をつまれても断る、またこちらからも依頼できない超ビッグな有名人もいらっしゃいますし、ずいぶんと植毛を行ってきました。
個人情報の管理や守秘義務は有名人も一般の方々も全く同じです。

院長　今川

今川様

ご丁寧なご回答ありがとうございました。
貴医院の方針がよく理解できました。
ありがとうございました。
お世話になる際にはよろしくお願いいたします。